日光東照宮 五重塔の心柱 [日光]
6月26日良いお天気なので日光まで行ってきました。東照宮の「五重塔初重内部心柱特別公開」をみるためです。
5月22日に東京スカイツリーが開業したことにあわせて五重塔初重の内部心柱が特別公開されています。そのわけは五重塔の心柱の構造がスカイツリーの免震構造にも応用されているから。
現在の五重塔は1818年に再建されたものですが(初代の塔は1650年建築1815年焼失)、今回初めて初層内部が公開されることになりました。
下は拝観受付でもらったファイルですが、ここに書いてあるのを読むと、塔を貫く心柱は事例の少ない懸垂式で、礎石には据えられておらず、四重から吊り下げられて浮いている。これは時を経て重みで塔身が沈んだ際にも心柱が五重の屋根を突き抜けてしまわないよう、江戸時代に考え出された工法とのこと。 こうした工法が可能だったのは心柱が構造上塔身から独立して、先端の相輪を支えているためで、一方でそのように塔身と分離した心柱は免震の機能も果たすと考えられてきました。
この五重塔の免震機能は東京スカイツリーの制振システム(心柱制振)にも応用されたということです。
初重内部の中央に心柱がとおりその正面に阿弥陀如来像、左右と奥の仏様はなにかわからなかったのですがすべてが金箔で覆われて輝いていました。
横の方にまわってみると、次のような案内がありました。 ~~~「見どころ!「心柱の一番下の部分」(縁下をご覧下さい) 東照宮五重塔の心柱は、懸垂(吊り下げ)式になっており地盤より約10㎝浮いた状態になっています。 「心柱制震」という当時の優れた免震技術がいかされています。」 ~~~
確かに心柱が浮いている様子がよくわかりました。
心柱は三本の木でつながれていて欅が下の部分、一番上は杉が使われているとのことでした。左下に書かれているのは標高645m。この位置に五重塔がたっている。
参道の途中にスカイツリーの高さと同じ標高634mの位置の表示があるのが面白かったです。
裏側からみた五重塔もすてきでした。
うちの本堂も自由に動いて大震災に耐えました。江戸時代の建築物です。
by 袋田の住職 (2012-06-27 22:38)
特別公開しているのですね
私も行こうと思っておりました
by tochi (2012-06-28 07:47)
ホントに浮いてますね~
知りませんでしたΣ(゚Д゚)
阿弥陀様の周りの仏様は心柱を大日如来に見立てた五智如来ではないでしょうかね
by Sazaby (2012-06-28 08:54)
スカイツリーを見たあと、日光まで来る人が増える!と
考えていろんな事をしてるんですね。
五重塔はいつも素通りしていましたが、
勉強になりました。
by まゆまき工房 (2012-06-28 12:59)
袋田住職さま そうでしたか。昔の人がよくこのような技術を考えたと思います。伝統の技術技能を誇り継承されていってほしいです。
tochiさま ぜひ行ってみて下さい。浮いてるのを確認できて感動!でした。
Sazabyさま 教えて下さってありがとうございました。又行くこともあるので今度はもっとよく見てきます。
まゆまき工房さま 特別公開の主な目的は原発事故の影響で減少した観光客を少しでも取り戻そうということでしたから。並んで拝観してきました。
by れもん (2012-06-28 20:28)
日光東照宮、混んでいたようですね。
桜が咲くころ行ったんですが、ガラガラだったので嬉しいです。
by はなちゃん104M (2012-06-28 22:19)
特別公開の良い時期に見られて良かったですね。
公開があることすら知りませんでした。
スカイツリーも同じ構造ですが地震でエレベーターが
止まってしまうのは怖いですね。
by 旅爺さん (2012-06-29 05:43)
素晴らしい知識であり智恵なのですね。
こうやって先人の工夫を見ることができるのはいいですねえ。
by ナツパパ (2012-06-29 13:56)
近くなんだから…と思ってもなかなか行けませんね。
行ってみたいです。
by aatyan (2012-06-29 19:55)
昔の職人さんの知恵と技は凄いですよね!
現在の建築にも役立っているんですね。
by Take-Zee (2012-06-29 20:44)
はなちゃん104Mさん 修学旅行の時期ということもあってか結構大勢いらっしゃってました。でも全体ではまだまだのようですね。
旅爺さん 来月3月末まで公開しているようですよ。スカイツリーにもいきたいですね。
ナツパパさん 公開は観光客の減少に対する一方策だったようですが公開が先人の素晴らしい智恵を知る機会にもなったことはとてもありがたいことと思います。
aatyanさん 近くてもなかなかお暇がとれないことありますね。私もなかなか湯西川まで出かけられないでいますもの。
Take_Zeeさん きっと他にも素晴らしい昔の技術はたくさんあるのだと思いますね。
by れもん (2012-06-29 21:31)