昭和館 曳家工事のこと [旅行、趣味]
旧栃木県庁舎〈昭和13年竣工)本館の一部が 「昭和館」 として移築保存されています。
平成16年大規模な曳家工事が行われました。 曳家〈ひき屋〉工事そのものは約60日位かかったと思う。
蔵や住居等を、建物を壊すことなく、現状のまま移築する技能は昔から行われていますが(曳き舞といいました)、県庁舎のように大規模な建物ではめったにあるものではありません。 当時見学に行きました。
予定より順調に工事が進んだようで、希望した見学日にはほとんど建物が定着位置に落ち着いた時でしたが、それでも石造りの建物の下に、移動装置の支えがあるのがはっきりみえます。この後1.2mジャッキダウン。
高い建物は、現在の県警本部。手前の方にレールがあり、コロ棒が残っていますが、この上を重い建物が一日に数十㎝ずつ移転されていったようです。建物は、はじめに44度回転させ、7m直進、さらに44度回転させ定着地点まで27m移動した。回転時は、直線のレールを曲線状につないでいき、コロ棒を回転軸に対して放射状に載せていくそう。
現在の案内図、県庁舎本館の位置にあったものを90度回転して昭和館としました。
曳き舞は、鳶職が本来得意とする技能です。このような大規模な工事を行うことができる会社は、数えるほどかと思いますが、この工事でも、ジャッキの置き方、レールの敷き方、コロ棒の乗せ方等熟練の職人技が必要だったのではないでしょうか。 機械化が進んで、人の目や手による職人の感や経験が忘れられがちですが何においても古来の技能は大切にしたいです。
私も途中と完成後に中に入って見ました。
ビル建てる位お金がかかったと聞きました。
凄いことが出来るものですね。
by 旅爺さん (2010-09-09 07:13)
今日はお天気良さそうだけど何するの?
爺は小学校の運動会で出るんだよ・・・20m競争。笑
by 旅爺さん (2010-09-11 06:34)
旅爺さん運動会がんばってね。ブログ楽しみにしてます。
by れもん (2010-09-11 08:14)