SSブログ

二荒山神社 境内をゆっくり散策してみる [宇都宮]

宇都宮二荒山神社(ふたあらやまじんじゃ)の大鳥居です。

2010_0822_085032-二荒山神社鳥居.jpg

昔から、この前を通るときは神社にむかって一礼をして通り、バスの中に乗っているときは心の中で同じ様におじぎをするし、初詣やおたりあ、新車のお祓いなどで“二荒さん”におまいりして親しんできました。

040●.JPG

でも、そのわりには境内をゆっくりと散策することがあまりなかったような気がする。いつも人がいっぱいいる時ばかり来ているから。本殿にまいってからゆっくり境内を歩いてみました。

022.JPG

手水舎。天明五巳年と枝源五郎という文字がみえます。ここからも近いところ、宇都宮で一番早く咲く桜で知られる慈光寺の赤門を市民から浄財を募って寄進した人ということを思い出しました。

 

 

019.JPG020.JPG

こちらは、御神楽を奉納するときの神楽殿。二荒山神社の神楽の起源は江戸時代の中頃と伝えられて、神社では宮比流太々神楽と称している。舞は、1月28日、5月28日、9月28日の3回奉納され、岩戸の舞や稲荷の舞など18演目あり、舞面は40面あり、「明治4年高田運春」の銘などがあるとのこと。

018.JPG

神楽殿に向かって左側には、川柳の前田雀郎句碑があります。

016.JPG

その前には神馬像がありますが、そのそばの大きな銀杏のそばにおもしろい碑があります。

読んでみると、「精子の動きの撮影に成功したイチョウ  このイチョウは樹齢300年の雌株である。イチョウは精子を作って受精するが、その精子は1896年東大助手平瀬作五郎氏によって初めて発見された。しかし、精子の姿は映画には勿論、写真にすら撮られていない。この木は1972年高校教諭松本正臣、斎藤長重両氏が研究の末そのギンナンによって動く精子の姿を世界ではじめて映画にとらえることに成功したイチョウである。二荒山神社」とあります。

012.JPG

本殿拝殿の東側奥の方に、末社があります。須賀神社、市神社です。

005.JPG007.JPG

須賀神社(お天王さん)御祭神 すさのおのみこと 例祭日6月15日 夏祭〈天王祭)7月15日~20日

市神社 (商売の神)御祭神 大市姫命 例祭日6月15日 初市祭1月11日(上河原)花市祭2月1日 

狛犬の表情がユニークです。

010.JPG 

011.JPG

拝殿西の方にまわると女体宮。

女体宮054.JPG

初辰稲荷神社。 右に見えるのは宇都宮七名水の一つ。

初辰稲荷.jpg

西参道には、蒲生君平(前方後円墳の言葉をつくった)の顕彰碑があります。

045.JPG

この碑の後ろにおたりあ堂。

047.JPG

階段下の案内に「12月15日は冬の神、1月15日は春の神として氏神様がこのおたりあ堂にお出ましになり、田楽をご覧になり、その後、氏子内を巡られる「おたりあ」にとって重要なところです」とある。

048.JPG

田楽は、おたりあ祭のときに下之宮で見たことがありますが独特の節にあわせた舞で、ある地区の6軒の家の世襲で伝えられているといいます。下はおたりあ祭のときの田楽を舞う人達です(一昨年)。

おたりあ7.jpg

本殿正面に戻り、少し休憩。

021.JPG

032.JPG 

神門

030.JPG 

階段を下りていく。階段の左右に末社があります。手前から、剣の宮、十二社、菅原神社です。

026.JPG

一番奥に針供養の碑

024.JPG

階段左側には手前から、松尾神社(お酒の神)、荒神社(疫病鎮めの神)、水神社。

027.JPG

後ろの石垣は江戸末期の石垣だそうです。

神社に併設して二荒山会館があり、結婚式場等に利用されていますが、神社階段の下から左手の方にあがっていく細いなだらかな道が新しく整備されていました。女坂というそうですが、この道を上っていくと会館の下に、宰鳥(蕪村)句碑というのがあります。

038●.JPG

蕪村は寛保3年(1743)宇都宮の俳人佐藤露鶴を訪れて当地に滞在、翌年正月に蕪村最初の「歳旦帖」を編集発行した。 その中で「鶏は羽にはつねをうつの宮柱」 と詠んでいる・・・云々。事績を顕彰するためにつくられたものです。

034●.JPG

大鳥居をくぐって、大通りを渡ると下之宮があります。こちらが二荒山神社発祥の地ですが、長い歴史の中で丘陵は道路で分断されるなどしてビルの影で奉祀されていました。今はこの地域、相生町開発事業とともに整備され旧聖地に復興されたものです(パルコ西口)。

2010_0822_085043-下宮.jpg

下野国一之宮 二荒山神社摂社下之宮の記  御祭神は本社と同じ、豊城入彦命です。

2010_0822_084857-下の宮由緒.jpg

帰りには角のお店で大福を買ってくるのが楽しみです。

043.JPG

 

 

 


nice!(35)  コメント(10)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 35

コメント 10

tochi

二荒山神社

宇都宮は ふたあらやまじんじゃ
日光市は ふたあらさんじんじゃ

地元の人でも知らない人がいます
by tochi (2012-03-05 21:55) 

hatumi30331

コメントありがとうございます。

こういう神社に行くと・・・
いっぱい撮ってしまいますよね〜♪
分るなあ〜〜〜〜

ここの狛犬・・・かなりユニークなお顔〜
こんなの見た事無い!^^;
by hatumi30331 (2012-03-05 22:54) 

まゆまき工房

二荒山神社には一回しか言ったことがありませんが、
これを読んでいった気分になりました♪
パルコ横の下之宮は、こんなところになんだろうかと
思ってみたものでした。
by まゆまき工房 (2012-03-06 08:39) 

袋田の住職

この神社の階段は何段あるでしょうね・・・
by 袋田の住職 (2012-03-06 21:37) 

森田惠子

狛犬の表情、確かにユニークですね!
by 森田惠子 (2012-03-06 22:08) 

はなちゃん104M

二荒山神社には一度も昇った事がないのですが、
こんなに沢山の神社があって、広いんですね。
お水取りも出来るんでしょうか。

大福はよく、知っているんですけどネ。
by はなちゃん104M (2012-03-06 23:32) 

旅爺さん

何度となく行ってる神社ですが、この様に写真で見せられると
何%知ってるかな? です。良く調べましたね、流石です。
by 旅爺さん (2012-03-07 18:20) 

Take-Zee

阿吽の狛犬さん、本当にユニークですね。
マンガをみるようです。

by Take-Zee (2012-03-07 19:39) 

ナツパパ

本殿右奥の狛犬、ほんとユニークですよね。
パッチリした眼と八重歯?、初めてです。
by ナツパパ (2012-03-08 16:19) 

春分

こんな狛犬でしたか。灯台もと暗しです。面白い。
イチョウの精子の映像についても知りませんでした。
そして「フタアラヤマ」か。これも忘れていました。
日光のは「フタラサン」ですね。

by 春分 (2012-03-11 20:39) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。