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第74番 医王山甲山寺 [四国遍路30年秋]

四国霊場第74番 医王山甲山寺は真言宗善通寺派、御本尊は薬師如来(真言はおんころころせんだりまとうぎそわか)。標高約82mという小さな兜(兜というより陣笠のような)のような形の甲山の麓にある。弘法大師は幼少のころこの辺りでよく遊んだという。

山門 ↓



大師堂の左手に、岩窟と毘沙門天を祀ったお堂がある。縁起では壮年になった大師が寺を建てる霊地を探していたところ、甲山の岩窟から翁が現れてこの土地を選ぶよう勧めた。大師は翁が毘沙門天だと悟り像を刻んで本尊として岩窟に安置したという。また、甲山寺の南東15㎞の満濃池は大宝年間(701~03)に築かれたが、その後洪水で堤防が決壊、修復工事が出来ないでいたところ弘仁12年(821)に弘法大師が別当をつとめることになり、工事の成功を祈願して薬師如来を刻み、3カ月で修復した。完成後に賜った報奨金の一部を寺の建立にあて山の形が毘沙門天の甲冑に似ているので寺号を甲山寺と定めて薬師如来を安置したという。



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