沢観音寺 初甲子大黒天祭 [神社仏閣]
暦をみると、3月10日の干支は甲子(きのえね)。節分を過ぎて最初の甲子の日に、沢(栃木県矢板市)の観音寺では、初甲子大黒天護摩祈願大祭が開催されます。
今から十数年前、仕事で近くにいった時、他にあてもないので昼休みの時間を過ごそうと同僚と一緒にお寺の境内に入っていったのが、沢観音寺にいった最初です。
知らずに山門をくぐって、境内を見回している私達に、本堂に上っている人が声をかけてきました。私達も上にあがれと誘ってくれました。食事をしている様子なので遠慮するとこれも縁だからと皆さんが口ぐちに誘ってくれるので、それならお茶だけでもと上がらせてもらいました。結局、遠慮しながら御馳走を一緒にいただきました。
矢板市に住む友人が甲子の日にお祭りがあるからと誘ってくれたのは、その後のことで、あの日がそうだったのかと思います。それで、ここ数年、休みが取れるときは、初甲子大黒天護摩祈願大祭に参詣しています。
どのような祭かといいますと、本堂から渡り廊下でつながっているこの千手千眼堂の中で行われます。
この御堂の中には、中央に御本尊の千手千眼観音菩薩、その右側に黒色の大黒天、左の方には不動明王、その他の仏像が安置されています。
御本尊は高さ50~60㎝位、淡い紅色がかってみえるきれいな優しい感じの仏様です。
大黒天のお祭りは、初めに黒色の棒を持って7人の鬼(鬼の面をつけてる)が入ってきて、床をその棒でドンドンとたたき、出ていきます。次は、それぞれお供え物をもって七福神の面をつけた7人が入ってきます。副住職の先導で、七福神から先に、そのあと参詣者が一人づつ、大きな数珠の輪をくぐり、大黒天の前にある金色の小槌を持って、大黒天のもっている槌をトントンと二回たたきます。御本尊の前を通って念じ数珠を各自一つずついただきます。
この後、護摩祈願。緋色の衣の老住職が檀上に座し、太鼓が打たれ、ホラ貝が吹かれてはじまります。途中で副住職の合図で参詣者全員が御真言を108回、また、南無甲子大黒天も21回唱えます。般若心経の読経の中で護摩祈願が行われました。最後にホラ貝が吹かれて終了。
この後は、本堂に移って、みんなで御馳走をいただきます。一人ずつに御赤飯とお料理の折りとお酒が配られた他に、お母さんたちが手作りのお煮しめ、胡麻和え等、熱いうちに食べて下さいといいながら出してくれます。
地元の踊りの社中が踊りを披露してくれます。食事をいただきながらみています。
10年以上も前のありようと少しも変わらない、素朴で温かい人々の集まりでした。お土産を手に帰ります。
沢観音寺は、天長2年、約1200年前に建立された寺で、800年前~600年前まで澤村城(那須与一の兄を祖とする)の址に移築された寺で、山の後ろには箒川の清流が望めるそうです。
このお堂、建築に当たったのは、宮大工の小川三夫さんです(小川さんは矢板市の生まれ、鵤工舎を創設)。 この右手の方から裏山へと続きます。
宇都宮方面から4号線バイパスを行く場合、これが目印。
沢の駐在所を過ぎて間もなく、金色の観音様が目に入る。手前は蓮池。
観音寺の庭園は、これから花の季節です。
楽しめそうなので行って見たいです。
地震被害のご心配有難う、スーパーで買い物中でしたが天井まで落ちて逃げ出すのもやっとでした。村中の石塀が倒れ、屋根のかわらが落ちてひどい被害で、今も断続的に地震が来てます。我が家の外観はほとんど被害は無いですが、家の中はクロス張りが大分やられて茶箪笥類は中身が惨憺たるもので、床にも散らばっています。でも家族は皆無事です。ご心配ありがとうございました。今も震度2、5位が大分来てます。
by 旅爺さん (2011-03-12 20:04)
地震、大丈夫ですか?
by youzi (2011-03-12 21:39)
がんばろう! 日本
by ハイマン (2011-03-16 22:24)
今日は改めて沢観音寺をじっくり読ませて戴きました。
4号国道は良く通りますが沢観音寺の看板は記憶に無いんです。
今度注意して見て見ますね。
by 旅爺さん (2011-03-21 05:56)